【第24回】経営者が知るべき介護ビジネスの無駄

【第24回】経営者が知るべき介護ビジネスの無駄


インキュベクス 上村です。

会社経営のヒント、そして人材育成の解決策には「技術経営(MOT)」というものがフィットするのではないか?

また、この考え方をサービスにも当てはめられないか?といった考え方を持ったのがおおよそ10年前のことです。

おなじみの訪問看護ステーション経営で言うならば

おなじみの訪問看護ステーション経営で言うならば・・・

看護師を、看護師を求める現場にいち早く届ける方法論はないか?
記録の合理化や関係者との情報共有ループが抱える問題を解決する方法はないか?

を行動観察や最新テクノノロジーとのすりあわせで実現するものです。

問題解決には、看護師の移動時間を削減することよりも・・・

私の問題解決法は、看護師の移動時間を削減することよりも、サービスを受ける側の人をこちら側に移動してもらうことで稼働率を上げ、規準操業度を最大レベルにまでもちあげるわけです。

具体的には訪問看護ステーションの訪問範囲を2キロ四方に限定し、ユーザー数を数百名に設定するということです。

仮にこのような試みが推進できるようであれば、看護師20名で数百名を対象としたサービス提供を行うステーション経営を計画するようになるわけです。

1訪問9,000円を稼ぎ出す看護師にどんな仕事をしてをしてもらうか

その他、役割分担の問題。なにしろ、1訪問9,000円を稼ぎ出す看護師にどんな仕事をしてをしてもらうかは?きわめて重要です。

たとえば、事務作業を選択する場合も1時間9,000円を請求できる訪問との価値の比較はマストです。

9,000円分を稼ぎだせる人の1時間はひょっとしたら、1,000円時給の人を5名~6名採用して解決することのほうがスピードやコストは低いのですから・・・

一方、起業支援会社の経営者としての役割があります

一方、私は起業支援会社の経営者としての役割があります。

つまり、あらゆる業務上の成果を一般化する必要があるわけです。

しかも、その一般化の方法論が誰が見てもうなずけるエビデンスドリブンでなければいけませんので「こうすれば、こうなるかもね?」では顧客がアクションをする動機にはならないわけですから・・・

定期訪問を行い経営指導を行う際などは、データ!データ!といった根拠を提示することをこころがけるわけです。

介護施設経営指導であれば、MOTの目指す「技術を効率よく商品・事業にする」ことを、さまざまなプロセス
に埋め込みますが・・・

求められる技術は「自立させること」

求められる技術は「自立させること」と決まっていますので・・・介護施設経営における取り組みは、この「自立」を促すプロセスをサービス化する必要があるわけです。

さらには「総額人件費を下げながらも、個別の人件費向上を実現する」そのような取り組みでなければなりません。

これからの介護施設経営はまずは「自立」、そして「働き方改革」です。

働き方改革では数多のセンシング技術を利用し、人員配置の無駄を見つけ出します。

介護未経験の経営者はなおさらここは注力すべきポイントです。

見えてくるものは・・・

介護度合いのブレの影響である売り上げ変化を、コストである人員配置でも変動費対応を可能する調整弁を社内のルールまたは、システム化することもMOT的な仕事といえるのかもしれません。


【第17回】訪問看護ステーションにおける人材育成が急務だ。

ケアーズグループ代表
上村 隆幸(かみむら たかゆき)

1965年神奈川県生まれ。1998年、起業コンサルタント業を開始し、以来3000社を超える起業支援を手がける。日本の医療が在宅へと大きく変化することに従い、「子供からお年寄りまで」すべての生活者が安心と幸福を実感できる地域社会づくりの必要性から、「訪問看護ステーション開業運営支援」を開始。その支援先は民間企業から介護事業者まで全国700社以上に広がる。また「介護の王国」では食費を含めた¥95.000を関東圏で実現する。

1965年神奈川県生まれ
国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 保健医療学 博士課程在籍
産業技術大学院大学 修士 Technology in Innovation for design and Engineering
新極真空手 木元道場 初段

学会
日本医療マネージメント学会
国際プロジェクト・プログラムマネージメント学会(国際P2M)
日本自律支援介護・パワーリハ学会

所属団体
日本医療ジャーナリスト協会会員

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