【第28回】「介護の王国」で働くスタッフの生産性向上をモノづくりの技術で応用する

【第28回】「介護の王国」で働くスタッフの生産性向上をモノづくりの技術で応用する。


インキュベクス 上村です。

AIITの池本研究室メンバーとの議論から生まれたスマート介護施設構想を実現するのが「介護の王国」。

これは、CPS※を構築し、現実空間から(フィジカル)から、IoTを通じて得られる情報をコンピュータ空間(サイバー)で処理し、現実空間における生産の最適化・自律化を実現する」施設ということになりますが、基本はモノづくりの考え方やシステムを踏襲します。

※CPC(Cyber Physical Systems)とは

CPSとは、実世界(フィジカル空間)にある多様なデータをセンサーネットワーク等で収集し、サイバー空間で大規模データ処理技術等を駆使して分析/知識化を行い、そこで創出した情報/価値によって、産業の活性化や社会問題の解決を図っていくもの

出典元:JEITA 一般社団法人電子情報技術産業協会

私がこだわるスマート介護施設は当然ICTシステムを導入するわけで・・

その範囲は上位概念である計画層をERP※で会計、販売管理、在庫管理、人事・給与をつかさどり、モノづくりの世界でいうところのMES(製造実行システム)でスタッフのサービス提供量とレベルを確認します。

ERP(Enterprise Resources Planning)とは

ERPとは、Enterprise Resources Planning の略であり、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画=考え方を意味します。現在では、「基幹系情報システム」を指すことが多く、企業の情報戦略に欠かせない重要な位置を占めています。

出典元:株式会社 オービック

働く人の稼動データやサービス提供量・質。そしてサービスを受ける側の環境データや、バイタルデータはリアルタイムに次々と関係者に対する情報共有を行うわけですが、その関係者には周辺施設の人員、介護度などの情報についても水平統合してこそ、インダストリー4.0の介護版を目指す「介護の王国」らしいのではないかと考えています。

インダストリー4.0の介護版を目指す「介護の王国」

介護度の平均化や、人材不足に苦慮する施設への人材供給体制も含み、情報の水平統合された「ダイナミックセル生産方式(的)」によって過不足を補うわけです。

この方式は一般的にはアライアンスパートナーのセルの自由の組み合わせを意味しますので、介護施設でいうところのセル=人を共有することを戦略的に実施することを計画しています。

圧倒的に他の施設とことなる点はあらゆる情報が蓄積され、分析されるという点でしょうか?

・・・AIのように施設自体が考えるというところが違うわけです。

介護施設内のITは生産性向上を目的として推進するわけですが、まず、実行すべきはそもそも介護施設に「標準作業時間」という考え方がないわけです(精神論は数多拝見しますが)が、非効率な作業を1つひとつ効率化します。

レポーティングの問題をどうすべきか

一方で効率をあげようとすればするほど立ちはだかるのが、レポーティングの問題です。

これは訪問看護ステーションの現場でも同様です、あらゆる業種にも共通することですが、「業務着手・終了報告」や各種記録の時間削減を実現する必要があるわけです。

どうやら解決策は「POP(Point of prpduction)※」にあるようですが、作業の開始、終了、生産数量、その他のあらゆる情報を、その情報の発生元である介護職の立ち振る舞い、要介護者から直接データ収集し、現場マネージメントに提供するシステムでもあるわけです。

POP(Point of prpduction)とは

POPとはPoint of Productionの略で生産時点情報管理と訳される。工場現場の時々刻々に発生する生産情報を、その情報発生源である機械・設備・作業者・ワーク(加工対象物)の4つのところから直接(ペーパーレス)に採取し、リアルタイムに情報処理をして、現場管理者に提供すること。

出典元:公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイト


【第17回】訪問看護ステーションにおける人材育成が急務だ。

ケアーズグループ代表
上村 隆幸(かみむら たかゆき)

1965年神奈川県生まれ。1998年、起業コンサルタント業を開始し、以来3000社を超える起業支援を手がける。日本の医療が在宅へと大きく変化することに従い、「子供からお年寄りまで」すべての生活者が安心と幸福を実感できる地域社会づくりの必要性から、「訪問看護ステーション開業運営支援」を開始。その支援先は民間企業から介護事業者まで全国700社以上に広がる。また「介護の王国」では食費を含めた¥95.000を関東圏で実現する。

1965年神奈川県生まれ
国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 保健医療学 博士課程在籍
産業技術大学院大学 修士 Technology in Innovation for design and Engineering
新極真空手 木元道場 初段

学会
日本医療マネージメント学会
国際プロジェクト・プログラムマネージメント学会(国際P2M)
日本自律支援介護・パワーリハ学会

所属団体
日本医療ジャーナリスト協会会員

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