新年のご挨拶から新たにスタートする訪問看護のネットワーク作り
明けましておめでとうございます。看護師の渡邉です。
今年も宜しくお願いいたします。
さあ、年が明けて2018年になりました。
今年からは私が講師を務める管理者研修も中継ではなく、新横浜と大阪の2箇所で現地開催するスタイルに変わりましたし、また、私がアドバイザーを務める訪問看護事例検討会も新たに始まりますので、宜しくお願いいたします。
この場を借りて皆さんに新年のご挨拶をいたしましたが、皆さんは近隣の方、連携先へのご挨拶はお済みでしょうか?
「今年も宜しくお願いいたします。」
この一言から、ぜひ、2018年の地域連携の良いスタートをきってください。
今回は、新年から始める地域でのネットワーク作りについてお話ししてみます。
新年の元気なご挨拶から地域連携を始めてみましょう
「在宅医療・介護連携」「地域包括ケアシステム」などでも取り上げられているように、訪問看護を実施、事業運営していくために「連携」は欠かせません。
そのための地域でのネットワーク作りは、とても大切です。
冒頭でも触れたとおり、ちょうど年の切り替わる新年ですし、まずはご挨拶からネットワーク作りを見直してみませんか?
ちょっとしたご挨拶でもとても大切です!
連携先の方はもちろんのこと、利用者さまにもスタッフ間でも、また近隣にお住まいの方にも気持ちよく、元気な挨拶を心掛けましょう。
訪問看護ステーションの開設準備中の方や、開設当初の方は当然積極的にご挨拶をしながらネットワーク作りを始められていると思います。
その気持ちを忘れず、またステーション全体に浸透させながら、常に挨拶の飛び交うステーションを目指しましょう!
普段の会話や、あるいはお電話での対応についても同じです!
朝・昼・晩、出会った時の挨拶だけでなく、普段の会話や、あるいはお電話での対応についても同じです。
どんな時でも相手の気持ちを考えながら、できる限り気持ちのいい対応ができたら素敵ですね!
まずは笑顔で明るく、はっきりとステーション名と自分のお名前を言って、自己紹介をしてみましょう。
「○○ステーションの管理者の○○です!」
簡単そうに見えるかもしれませんし、当然心掛けているという方も多いかもしれませんが、忘れがちなことでもありますし、心掛けると今よりもまたずっと良くなったりもするものなので、実践してみてくださいね。
訪問看護に必要なのは「顔の見える関係作り」
では、次は連携先、つまりご挨拶に行く先についてです。
皆さんは、地域のネットワーク作りについて、病院や施設、クリニックなどと訪問看護ステーションの違いを意識したことがありますか?
これも当たり前の話なのですが、病院や施設、クリニックなどで勤務をしていると、「患者さま」が受診・診察・入所などにやってきます。
一方、訪問看護ステーションでは、「利用者さま」のご自宅へ伺って、在宅療養生活を送っている方に対し“サービスを提供”をしてきます。
何が違うのかと言うと、病院や施設、クリニックでは知名度や評判は別としても、「患者さま」の側から関係を作りにやってきますが、訪問看護ステーションでは看護師の側から「利用者さま」に対して関係を作りに行かなければならないのです。
地域に根ざした訪問看護ステーションになるためには待っていてはダメです
地域に根ざした訪問看護ステーションになるためには待っていてはダメです。ご挨拶もそうですが、まずは自分から、自分たちから、地域へと出向いていく必要があります。
最初に出向いていってネットワークを構築するべき先は、地域のケアマネさんや地域連携室、各介護事業所になります。
まずは名刺を交換し、「お問い合わせ・ご相談のご連絡ください」というメッセージを、名刺でもチラシでも、そして直接皆さんの言葉でも、相手にお伝えしてください。
このような「顔の見える関係作り」こそが、ネットワーク作りにおいて強固で確かな関係を作るために必要なことです。
さいごに
訪問看護ステーションは、地域における在宅医療連携において重要な役割を担っています。
その重要な役割をまっとうするためにも、小さいことですがまずはご挨拶から始めてみてください。
2018年から始める訪問看護のネットワーク作りが、元気のご挨拶から新たなスタートとなりますよう、私も応援しています!
「今年も宜しくお願いいたします。」