医療者の接遇のあり方を考える講演会~医療者にとって本当に必要な接遇とは何か~
はじめまして。TNサクセスコーチングの奥山 美奈と申します。
普段、病院、医療施設、看護学校で教育コンサルタントして活動をおこない、院内コーチ認定 接遇トレーナー養成 などを通してよりよい病院づくりのご支援をさせていただいおります。
本日は、5月19日(土)にインキュベクス本社にて開催する、私が講師を勤める「医療者の接遇」に関する講演についてご案内させていただきます。
医療者にとって本当に必要な接遇とは何か
病院・介護の現場は飛行機の上でもホテルでもありません。「おもてなし」より「人生観と死生観に裏打ちされた真摯な医療の提供」が求められます。
結論から申し上げると、人の生き死にに深く関わっている医療者に、元CAなどのマナー講師と呼ばれる人々に、医療人である我々に「医療で大切な接遇とは何か」を教えることはできません。
医療者は、
・病や機能障害を受け入れ、それらとどう共存して人は生きるべきなのか
・避けられない、老いと来るべき死にどう向き合っていくのか
こうした深い死生観、人生観、倫理観を持ちながら患者さんやご家族に接しています。時には励まし、時にはともに涙しながら支え、そして医療のプロとして正しい方向へ導く。「あの対応でよかったのか、もっと本人、家族が満足できる関わりはなかったか」自問自答し、さらによいかかわり方を追求していく。これが医療者の真摯な接遇のあり方なのです。
接遇といえば、「おもいやり」? 「おもてなし」?
私は販売・サービス業の人々のいう「おもいやり」と、医療者のそれとはまったく「質」が違うと言いたい。言葉もお辞儀も所作も、汚いよりきれいな方がいいでしょう。ただ、医療の場面ではそんな「言葉じり」や「お辞儀の角度」などのスキルを超える関わりが存在するのです。
医療・介護の場は、ホテルでも飛行機でもない。だから「5つ星ホテル」のような空間である必要はない。私はそう思っています。患者さん、利用者さんには「やっぱり自分の家が一番」であってほしい。 あなたもそう思うのではないでしょうか。
自宅に帰るのが嫌になるほどの素晴らしい待遇より、病気になったことでこれまでの生活習慣を見直すことができたり、働き過ぎの生き方を変えていく決心をしたり、ケガを通してあらためて健康に感謝したり、家族関係を見直したり・・・
こんなふうに静かに自分自身や、自分と向き合えるようなサポートを受けられる場所が医療・介護の場なのであり、何もホテルや飛行機を目指すことはないのです。
元CAのマナー研修では、何よりも「おもいやりが大切」だと言っている割には、お辞儀の仕方、物の授受、敬語の使い方と、教える内容がお決まりの「型」や「形」のみ。医療者はそこに気づいてしまい、正直、「うすっぺらい」と感じてしまうのです。「型」や「形」を超える「医療者の提供する本当のおもいやりとは何か」という本質をともに考えることができるのが奥山美奈の講演なのです。
参加費は、無料です。「医療者にとって本当に必要な接遇とは何か」を知りたい方は、是非ご参加ください。
講演概要
【開 催 日】 5月19日(土)
【開催時間】 13:30~17:00
【開催場所】インキュベクス株式会社 本社研修ルーム
【 住 所 】横浜市港北区新横浜2-2-15 パレアナビル3F
【アクセス】http://www.inquvex.co.jp/img/contents/map_shinyokohama.jpg
(新横浜駅より、徒歩4~5分ほどの場所です)
【参 加 費】 無料