社会と一つ、求められる訪問看護師の姿

社会と一つ、求められる訪問看護師の姿

こんにちは。看護師の渡邉です。

どんな職場も、仕事も、ニーズがあるからこそ存在しています。
今回は、在宅医療サービスという事業の中で、社会が「訪問看護師」に求めているその姿とは何かを考えてみたいと思います。

医療者としての技術を発揮する

これからの多死社会、独居高齢社会に対応するために、地域での在宅医療に携わる医療職(看護職員、療法士等)が求められているのは現状です。
最近では、在宅医療に移行する傾向が強まり、お伺いする居宅には、在宅酸素、人工呼吸器、持続点滴、膀胱カテーテルなど、医療機器が設置されていることも珍しくなくなりました。

例えば、インシュリン注射、点滴、褥瘡ケア、経管栄養などの処置は、医師からの診断書や指示書はあっても、ある程度看護師に判断がゆだねられます。排便コントロールや人工肛門への処置が必要なこともあります。

こういったそれぞれの場面に応じた看護ケアの判断力は欠かせないのです。付随して、ご利用者様の変化を察知する観察力は、必要スキルとなります。眠っているだけのその能力を、起こしてあげませんか?

病院勤務では自分の中に蠢いていただけの技術が、在宅医療では自然と表出していきます。「こんなことも出来たんだ…」と新たな自分を発見するかもしれません。

パーフェクトを自分に求めない

在宅医療事業は社会が求めたこれからの医療の形です。
多方面と連携をとることで成り立っているので、「聞く」「話す」「理解する」などコミュニケーションに基づく力はとても大切ではあります。
ご利用者様、そのご家族、主治医、ケアマネージャーなど、訪問看護では自分がそれぞれと繋がる、架け橋になるイメージをもって臨むのがいいでしょう。
不得意でもいいのです。ぎこちなくてもその精一杯が伝わります。

ちょっとした気付きが必要なだけ


訪問看護は病院や箱型施設とは異なり、ただ待っていてもご利用者さまが来る場所ではありません。大好きな看護ケアを提供したいのであれば、ご利用者さまを獲得する必要があります。ただ、意気込むことも、気負う必要もありません。

ケアマネージャーへの「報告・連絡・相談」を、いつ・どのように行うことが良いのかを根拠のある予測を踏まえ考え、報告する時には「◯◯の状況なので、△△はどうでしょうか?」と提案を加えてみる、また主治医に対して、必要時には連絡し順応できるような小さな気付きを大切にして、それを言動に移していく、の積み重ねです。

焦らずに、丁寧に仕事に寄り添うことが、ご利用者様を継続的に紹介いただくサイクルに繋がっていきます。

楽しく訪問看護を続けていくために

訪問看護ステーションにおいては、スタッフ同士が情報交換を円滑にするための協調性や要所要所で対応できる柔軟性を発揮できるよう努めて磨いていくことが、何よりこれからの自分の仕事を楽しくすることに繋がります。

それがなされる環境づくりの一端を自分が担っています。
在宅医療に関わる人それぞれが補い合い、そして【行動する力】が社会に求められているといえるでしょう。

何より、サービス提供によって得られた報酬で自分たちの生計が立ち、それは同時に社会と一つになっていると認識できれば素晴らしいことだと思います。

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